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    2008年12月8日 第89号
 HTMLメールマガジン日経記事に学ぶビジネスモデルでビジネス感覚に磨きをかけよう。
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日経MJ 2008年11月26日(水)付け 3面【総合】

小売・外食の過剰 競争力ある業態に集中
今回は「伊藤元重のニュースな見方」というコラムがあります。不況期に見舞われている現在どんなことが重要視されているかを取り上げていました。
集中あるいは選択の決断がこうした時には特に重要になってきます。
今回取り上げた記事とは直接関係ないのですが、改善や革新の糸口を見つけるためのヒントとして思考のフレームを作ってみました。現場に起こっていることのみに眼が奪われて、本来の目的やねらいを度外視した対応でビジネスの方向付けを見失っていることが多いのではないでしょうか。
 
 ビジネスモデルの革新のために 革新・改善の思考フレーム


ビジネスモデルの革新のために。革新・改善の思考フレーム。

この図は編集者の独自の解釈で作成しているものです。対象となった記事とは関係ありません。


 記事の概要

記事の概要を次のようにまとめてみました。

 <現象
・ファミレスの「すかいらーく」の名称店舗を低価格帯の店に変える。
・イオンやセブン&アイ・ホールディングスでも、旧来の大型店の不採算店を見直し、閉店したり、他の業態に転換している。
・不況に耐え抜くような店舗体質に転換する動きが、多くの企業に広がっている。

 <過去の現象
・1990年代初めのバブル崩壊があった。
・多くの企業が3つの過剰に陥っていたと思われる。
・過剰設備、過剰雇用、過剰負債である。
・3つの過剰を多くの企業はリストラを進めた。
・多くの企業が倒産に追い込まれた。

 <現在のビジネス環境
・世界経済全体が近年大きな景気後退に陥っている中で過剰の調整が大きな重しになって企業にのしかかっている。
・過剰設備(小売や外食でれば過剰店舗・過剰企業数)の問題が表面化している。
・オーナーストア、オーバーカンパニーにということ。
・店舗の大胆な整理がそれにあたる。

 <方向付け
・この時期に経営者として最も重視することは何か。
・無理をしないで基本に戻るという回答が多い。

 <対策・考え方
・自分の企業のビジネスのコアが何であるのかよく見極め、そこに資源を集中すべきというと解釈できる。
・広げすぎた業態を整理し、競争力のある業態に資源を集中することが大きな課題になる。
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 関連情報
今号に関連する情報です。
 ビジネス環境分析に仕える3C(フレームワーク)
 既存・新規事業ドメイン構築の考え方(フレームワーク)
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 編集者のコメント


いくつかの質問、確認をしてみよう。

 得意分野を確認する、極める。

なぜ自社の得意分野になっているのだろうか。
それができる能力が自社のコアスキルだ。

 わが社の能力を確認する。

得意分野で充分にに活躍できているのだろうか。
得意分野で発揮している能力は何だろうか。
どんな能力があるのか具体的にピックアップしてみよう。
磨きをかけるにはどうしたらよいのか。

 コアの部分と隣接する次の事業の柱は何だろうか。

 顧客に接近する方法はいままでのやり方でいいのだろうか。

コミュニケーション手段を顧客層に合わせて取り組んだらどうだろうか。
顧客層を認識して、その手段を確認してみよう。

 コミュニケーションの品質を高める。

コミュニケーションに際して顧客相互とに発信するメッセージも同一ではないだろう。
顧客層のニーズの仮説を立て、検証しながらコミュニケーションの品質を高める必要がありそうだ。

 顧客を理解する。

何を望んでいるか分からないのではビジネスは成立しない。
顧客を深く理解し、わが社に何ができるのか自問自答してみよう。

 ビジネスに必要な知識や技術を明らかにする。

顧客の問題を解決できるには、必要な知識・技術・協力者などが必要になってくるが、それは何だろうか。
ビジネスを形にするにはそのビジネスの知識とが最低限必要になる。
それはビジネスモデルの仕組みに直結する。

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一人事業部という言葉を知っていますか?
4、5年前でしょうか、従業員一人ひとりのスキル向上を求めると同時に品質の高い仕事をするために提唱されたものです。ビジネスプロセスのほぼ始めから最後までを一人でこなす考え方です。分業することで効率を上げることとは反する考え方ですね。
分業することで新たな組織が発生し、人を配置し専門的にその仕事をこなそうとするやり方は機能しなくなってきたことが背景にありました。柔軟性や機動力が発揮できずにセクショナリズム、官僚主義、大企業病が蔓延してきた事実が多くの企業から指摘されていました。

 起業家精神が現状を打開するかもしれない。

 現在のビジネスを見直す必要があるかもしれない。

 新たな革新的な発想で取り組む必要があるかもしれない。

こんな仮説はいつもあるものです。

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「サラリーマンがローリスクで起業するための 起業の極意」という無料音声レポートがあります。

起業マインドを持つことで、ビジネス目標を成し遂げようとする情熱、行動力、責任感が自分自身に芽生えてくるように思います。

顧客や協力者をひきつける源泉になるはずです。

起業するためにどんな準備をすればいいのだろうか?

・ 初めからビジネスという組織、チーム作りを強く意識していた。
・ 組織、チーム作りをしてから起業した。

これが語られている内容の一部です。

すこしづつ起業準備をして、その仕組み作りをしていたということですね。
自分たちの担当しているビジネスにはこうしたことが出来ているのだろうか。

成功者、経験者の情報を入手して確かめてみることも刺激的で思わぬ発見があると思います。

関心のある方は無料ですから聞いてみてください。
こちらからどうぞ。
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無料音声レポート「サラリーマンがローリスクで起業するための 起業の極意」

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 編集後記

今回の図は単純なものになりました。
最初は事業ドメインの図も必要で、掲載した図とシンクロさせないといけないと思いました。
ビジネスシステム図もかみ合わせる必要もあるだろう。
出来上がったものは大変複雑なものになってしまいました。
分かりにくい。誰も読もうとしないだろう。
どんどんそぎ落としてしまったら上図のようになりました。
この構造を抜きしたら意味がないと強く思いました。

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お薦めのビジネス書籍紹介

戦略思考のすすめ (講談社現代新書)
副題は「あなたの会社を強くする36のツボ」。

戦略思考コンプリートブック(日本実業出版社)
実際の局面ではどのように「戦略思考」を使うのかについて語っています。
そこが他の類書との一番の違いでしょう。 かといって理論に疎いわけでない。
思考を駆動するために必要な用途別のツールもきちんと紹介している。