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    2008年10月10日 第84号
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日経 MJ 2008年10月6日(月)付け  3面【マーケティング 売り手の考え】

発信力 ネットで磨く
世 界市場で広告・販売

 日経MJ紙の3面に「マーケ ティング 売り手の考え」という連載があります。
 10月6日号は角川グループホールディングスの会長・角川歴彦(つぐひこ)氏へのインタビューがトップの戦略として掲載されていました。
 
 ユーチューブとの提携でクロスメディア戦略

YouTubeとの提携でクロスメディア戦略


こ の図は編集者の独自の解釈で作成しているものです。対象となった記事とは関係ありません。


 記事の概要

角川会長へのインタビュー内容を要約して掲載いたし ます。

 Q1 2007年出版業界 は約2兆8百億円の3年連続減少したことについて。

 A1 コンテンツの力不足に尽きます。
過去の成功体験 が大きく、簡単に方向転換できない状況。

出版部門・映像部門・クロスメディア部門など一つ一つの会社がオンリーワン、スペシャリストとして特化していきます。

紙 はメディアの源流でなくなりはしませんが、活字がメディアを独占した時代は限界が近づいています。

東京ウォーカーなど情報雑誌はインターネットでも発信していきます。
2008年7月から七地域のエリア情報の一部を発効前に掲載を開始。

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 Q2 2008年1月グー グル参加のユーチューブと提携について。

 A2 2006年10月、 北米ユーチューブ事務所を訪問。
ある種の感動を 覚えた。
1階ファーストフード店が入っている雑居ビルの2階でした。
米ライフ誌などで集会された企業がこんな小さなオフィスかと。
日本の出版会では白眼視されたコミケ(コミックマーケット、同人誌即売会)と同じ新しい息吹、才能を感じました。
ユーチューブを否定することは動画コミケをつぶす精神的な衰退と思いました。
ユーチューブ (YouTube)
提携は角川の作 品を全世界に広めるためです。

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 Q3 ユーチューブと具体 的にどんなビジネス展開を狙っているか。

 A3 角川のコンテンツを世界に広める 販売網にしていきます。

北米:TV放映されていない人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」DVDが約6万セット販売。

一般からの投稿動画を広告として活用していきます。
すぐれた投稿作品に対しては合法的な投稿として積極的に認定して広告を流します。
角川・ユーチューブ・投稿者で広 告収益を分け合うモデルをつくりました。

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 Q4 ネットの取り組み強 化は著作権被害を受ける弊害も生まれる。

 A4 ハルヒなど多数の作 品が違法コピーされ被害を受けています。
提携したユーチューブが日本著作権協会(JASRAC)に入るかどうか見極めました。


 Q5 日本の著作権制度は 多くの課題を抱えている。

 A5 現在の著作権法は 紙・活字以外のメディア活用を想定していません。
一般ユーザーのインターネット利用から生まれた「電車男」、ケータイ小説「恋空」などの利用は想定外です。

現状に即した法体制の整備が急務です。
海外に対しては国が責任を持って外国政府と交渉すべきです。

著 作権料の徴収は「広く・安く・あまねく」が重要ですし、動画コンテンツを国民に幅広く利用してもらうための環境整備が必要で、監視技術などのシステム開発 も不可欠です。

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 Q6 アジア、欧米では日 本の文化、漫画ブームが続いています。

 A6 日本の漫画が世界の 共通語になっています。

鉄腕アトム、マジンガーZ、エヴァンゲリオンなどの流れが日本の独特の文化といわれていましたが、アジアでは「ガンダム」といえば一 般名詞になっています。例えば、韓国ではガンダムがロボットと同義語扱いです。欧米でも日本の漫画が根強い人気です。

本来、漫 画は文化的な背景から地域ごと強い個性・趣向があり、国・地域を超えた人気が出にくい傾向にあります。重要なコンテンツ資源を今後生かせるかが大きな課題 です。

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 角川グループの業績【角 川グループホールディングス
 2008年3月期
・連結売上高 1507億円
・純利益 25億円の赤字

(前期は38億円の黒字、
赤字は六期ぶり)

ヒット映画不作、シネコンの入場者数の
落ち込みなど
映像不振が響いた。
 2009 年3月期見込み
・連結売上高 1520億円
・純利益 30億円
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 関連情報
2007年と比べて出版の状況は、書籍が3.2% 減、雑誌が3.1%減であったという(出版科学研究所調べ)。この数年来、書籍はプラスマイナス前後を繰り返して減少傾向は底を打った状況だが、雑誌の減 少は10年連続である。

出版業界の市場規模の推移<出版統計>

出版不況について

クロスメディアとは、特定のコンテンツを一つのデータとして多用途の視点 で、属性を考慮した複数メディアへ露出し、目的とするターゲットに接近する手法。(これは筆者の定義です)

 編集者のコメント


提携などでビジネスモデルの変更を行うケースはよく 見受けられますね。
相手のビジネスモデルとの融合など多くの課題を解決していかなければなりません。
互いに相手に乗っかればうまく行くと思うと何も進むことはないでしょう。互いに得られるものも少ない。

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インタビューの冒頭で角川会長は「コ ンテンツの力不足に尽きます」、また、「活字がメディアを独占した時代は限界が近づいています」 という発言が特に気になりました。

活字メディアの独占状態は確かに下降線にはあると思います。
しかし、メディア(媒体)は変わっても、その中にあるものは活字であり、活字・ 言葉を駆使する能力は今まで以上に求められているのではないでしょうか。

コンテンツを創る力は、いま一番求められているといえるでしょう。
いくつか思い浮かぶスキルがあります。

・バランスの取れた豊かな感性・感受性「事」を見つけるアンテナと、互いに結びつける行動力
・ターゲットにマッチした適切な語句を選択して文章を作る。
・顧客にとって情報を吸収しやすいナビゲーションとして、言葉(使い)や的確な文章(コピー)でを生み出す。

こうした能力をつけた人が大事になってくると思います。

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最近インターネットで「犬のしつけ」、「ダイエット○○」などの電子書籍が人気を得ています。
今までのマーケティングとは違う様相を感じています。
ニッチ分野でありますが、作者・販売者の意図(メッセージ)が届く相手を見極めるとその反応にはすさまじいものがあります。

作者も販売者も従来の市場の第一人者でもないしその次でもない。
志のある名もない個人やチームがインターネットの技術とコンテンツを生み出す力で勝負しています。

ここ数年のこうした動きは「情報販売」 「情報起業」 という市場を形作りつつあります。

調べてみると、個人の「情報商材」は玉石混交ですが、ものすごい数が流通しています。
統計上は電子書籍の分野に入るのでしょうか。

こうした盛り上がりを後押しするような起業・ジョイベン (JV)・商品開発のサポートツールも出回り始めています。
この市場もまだ小さいですが、これを起点に新たなビジネスも生まれる萌芽を見る思いがします。

自分で商品開発できない人に次のようなサポートツールを提供しているところもあります。
わたしも個人的に利用させていただいています。
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今回取り上げた記事の見出しは「発 信力 ネットで磨く」でした。
こうした資料を入手してネットでのコンテンツ、そして発信力を磨く一助にしてください。
お役に立てれば幸いです。

この機会に手に入れてみてください。
初めて接する方はこんな世界があるんだ、と驚くことでしょう。