日経記事に学ぶビジネスモデル 2001/04/06 NO.14
出版VB、ネット連動で攻勢
地域情報に照準 高速通信普及にらむ
日本経済新聞 2001年4月4日 企業3ベンチャー【15面12版】
発行者のホームページ
『クリック&モルタル』戦略。
ほとんどすべてのドットコム企業は、この戦略に傾いている。
また伝統的企業はネットの影響から、危機感を募らせ、自己防衛的にネット事業に
取り組んでいる。
今回の取り組みは当初から出版とネットが連動する事業モデルを目指している。
ベンチャー企業がこうした取り組みが身軽にできる理由は、
「コンテンツ(情報の内容)を共有できるため、新規参入でもコスト負担が少ない」
(田中秀樹・富士通総研上級研究員)
さらにブロードバンド通信が普及すると、地域に密着した情報が一段と重要になり、
「ブロードバンドは常時接続できるため、お茶の間でのネット視聴率が確実に上が
る」(小野浩之・イー・リサーチ代表)という。
■記事で紹介している事例
●地域の生活情報誌『ぱど』を発行する「ぱど」
2001年3月22日、ナスダック・ジャパンに上場
全国で987万部の『ぱど』を発行
地域に密着しているため、企業や店舗は商圏に見合った販促活動に利用できる
・株式会社ぱど
http://www.pado.co.jp/
・デジタルぱど
http://www.dpado.com/index.asp
・たとえば東京都杉並区
http://www.dpado.com/tokyo/top.asp?area=0315
●2000年9月株式公開の出版ベンチャー「ディジット」
雑誌拡販と同時に雑誌広告とネット広告を結びつけるビジネスモデルを確立するの
がねらい
主な読者層をネット利用者に設定した結婚情報誌の発行
ホームページへの接続を容易にするバーコードの掲載と読み取り器の無料配布
メールマガジン大手の『まぐまぐ』との提携
自社のネット求人サービスと提携し、4月に新たな求人情報誌を創刊する
●人気パソコン解説書を出版「エクスメディア」(東京・文京)
パソコン用語のネット検索サービス開始
●不動産情報誌発行「リビングファースト」(東京・港)
ネットと雑誌を組み合わせ、不動産物件を詳細に紹介するサービス
■
『クリック&モルタル』戦略
についての情報
◆「米国クリック&モルタルの真実」のページ
http://nnb.nikkeibp.co.jp/nnb/kako/20010325/f_index.htmlから引用。
詳細は上記のサイトあるいは下記のサイトでご覧下さい。
米国のEC(電子商取引)の主役は、今や完全にクリック&モルタル企業に移った。
米イートイズ社などドットコム企業のつまずきが相次ぐ一方で、クリック&モルタ
ルは売り上げを急激に伸ばしている。米トイザラス・ドットコム社は2000年に1億
8000万ドル、米オフィス・デポ社は2000年に8億6100万ドルをネットで売り上げた。
2000年の米国小売りの市場規模は約3.1兆ドル。そのうち、ネット販売は400億〜
500億ドル。割合にして1.3〜1.6%と“1%超え”を果たした。成功したクリック
&モルタル企業は「ドットコムとの競争で強くなった」と異口同音に語る。“ネッ
ト革命”の当初からインターネットを店舗と同様に重要な販路の1つとして自社の
戦略に位置付け、どん欲なまでに利益を追求することで勝ち組の座をつかんだ。
こうしたクリック&モルタル企業のネット戦略を支えているのが、強い社内インフラ
だ。マルチチャネル戦略を実現するため、先進企業は2年前から顧客データベースの
一元化やECサイトと社内システムとの統合などを図ってきた。強じんな社内インフ
ラの上で、様々なチャネルを活用して利便性の高い顧客サービスを提供する。こう
した“外柔内剛”戦略が米国のクリック&モルタルの強さの秘密である。
◆「ドットコムと戦い強くなった」どん欲な利益追求が成功呼ぶ
http://nnb.nikkeibp.co.jp/nnb/kako/20010325/f_kiji.html
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