日経記事に学ぶビジネスモデル 2001/04/09 NO.15
パソコンなど5万点
最大級の比較購買サイト 三菱商事
日本経済新聞 2001年4月6日 消費【35面12版】
発行者のホームページ
今回は
『オンライン商品比較情報サービス』モデル。
自らは販売を行わず中立の立場で比較ショッピング情報を提供するモデルだ。
◆記事の要約(若干の加筆)
・運営者の関係
・出 資:三菱商事
・出資&支援:e-マーケティング支援会社のベンチャーリパブリック
(東京・港)ロボット検索型比較エンジンを提供
・サイト運営:ベスタブ(東京・港)
・業務提携:ネット競売会社ディー・エヌ・エー(東京・渋谷)
・家電量販&PC専門店160社:価格と商品情報の提供、ショッピングサイト運営
・特 徴
取扱商品5万点、パソコン関連比較サイトとしては国内最大級。
オークションに出品された割安な中古品情報を検索できる。
・仕組み
商品名やカテゴリーを入力すると複数の店舗の価格情報を表示。
送料や特典ポイントの有無なども掲載。
サイト内から販売店サイトにリンク、その場で購入できる。
決済方法は販売店によって異なり、選択可能。主に代引きと振込みが多い。
・その他
価格情報と消費者行動の履歴などを蓄積、マーケティング業務に生かす。
今後、旅行の比較購買サイトなどを開設する予定。
■コメント
このサイトは、『NETde通販』をリニューアルしたもの。
少々サイトの散歩をしてみた。感想を一言。
情報検索から購買までのプロセスが分断されて入れていて、戸惑う。
これも各販売店のサイトにつながるためと思われる。
お目当ての商品情報を見たいと思ってクリックするとメーカーの情報サイト
に飛んだりする。また販売店サイトによって購買プロセスが多少違うのも
ストレスを感じる。
折角の貴重な情報なのに消費者の購買意欲をそぐことのないような仕組
み、仕掛けとトップページで初心者でもサイトコンセプトが概観できる
ような工夫が欲しい。
パソconecoサイト
http://www.coneco.net
■
『オンライン商品比較情報サービス』モデルについての情報
◆ビジネスの構造
このモデルの収入は、メーカー、販売会社からの広告収入が大部分と思われる。
さらに、リンクを張った販売店からのコミッションとバナー広告掲載料。
この種の広告の分類では、以下のものが考えられる。
・各製品内容を写真やビデオ、リンクなどで紹介し、自社製品を際立たせる。
・商品検索時(商品比較前)に表示し、詳細情報ページに導く。
・カテゴリー内で検索前に、特定商品にスポットを当てる。
・登録会員へ電子メールによるニュースレターでの宣伝。
ユーザーのより高い利便性を提供するために、比較だけではなく、提携電子商取引サイトから、違和感のない統一的なプロセスで商品が変えるシステム構築が望まれる。
特に、ソフトな商品・サービスの比較の場合ユーザーも多様になり、ユーザーインターフェースの充実は事業をも左右する。
◆リクルートが商品比較検索サービス開始、
ディールタイム ドット コムが仕組みを提供
http://nnb.nikkeibp.co.jp/nnb/index.htmlから引用。
リクルートは11月21日、総合情報サイト「ISIZE」(http://www.isize.com/)
上で複数のEC(電子商取引)サイト上の商品を横断的に検索するサービス
「ISIZE SMART SHOPPING」
(
http://www.isize.com/s-shopping/index.html)
を開始した。ISIZEでは従来から自社のデータベースを使い、旅行、車、
本についての検索サービスを提供していたが、今回ディールタイム ドット
コム(東京都世田谷)と提携。同社のシステムを使って、新たに複数のECサ
イトの商品を横断的に比較検索する機能を追加した。
比較検索の対象となる分野は「コンピューター」「家電」「オーディオ&ビ
ジュアル」「ソフトウエア」「テレビゲーム」「フード&ドリンク」の6つ。
ユーザーは希望の商品カテゴリーを選択し、スペックや金額などの情報を入力し
て検索する。検索結果には複数のECサイトの商品情報が価格の安いものから順に
表示される。商品の購入は各ECサイトで行う。
◆米国コンペアネット
http://www.compare.com/
あるいは
http://www.compare.net/
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