日経記事に学ぶビジネスモデル 2001/05/19 NO.21
駅業務支援にネット活用
近畿日本鉄道 特急券や沿線情報提供
日本経済新聞 5月14日 デジタル経済1 【14面11版】
発行者のホームページ
後半に私がビジネスモデルを考察するときによく使う『汎用モデル』
を紹介しています。
◆記事内容の要約
近畿日本鉄道は駅業務の支援や沿線情報の提供にインターネットを活用
し始めた。
3月から自社サイトで特急券の予約販売を開始。
クレジット番号を打ち込んで事前決済し、駅で専用端末にクレジットカ
ードを入れて切符を受け取る。
今夏には定期券予約サービスを開始する。
(今回は、サイト画面を省略します。
http://www.kintetsu.co.jp/)
●顧客メリット
窓口に並んだり、現金のやり取りする手間が省ける。
iモードからも利用できる。
行楽シーズンの特急は当日では満席の場合もあり、東京などからの利用
者に予約システムは好評。
●同社の特徴
全国で最長の営業距離を持つ私鉄。
名古屋と大阪市内を結ぶ長距離路線や奈良吉野山などに向かう観光路線
から遠方からの利用者も多い。
●沿線利用者向けネットサービス
4月25日に開設した
生活情報ページで、沿線イベント、店舗紹介、市民サークル情報などを
集めている。沿線住民を中心に会員を募り、掲示板を利用した口コミ生
活情報の集積を狙う。この情報をきっかけに電車に乗って見知らぬ沿線
の街に出かける人が増えることを期待
■コメント
利用者との接触面の拡大と、利便性の向上、自社業務の簡素化などを
狙っていると思われる。また、営業的側面では利用者アプローチ面の拡
大と自社の商品・サービスへのアクセス容易性を可能にしている。
ワンストップ・ショッピングの具体化といえる。
◆ビジネスモデル考察のために
私の使っている次のようなモデルで説明してみよう。いかがですか。
想像(創造)力が湧いてきますか?
●ビジネスモデリング
商品・サービスは、自らの意図するをターゲットに、いかに提供され
ているか。取引の情報はどのように流れているのか。その流れは関係者
にどのような影響を与えているのか。
特定のビジネスは、このような質問に答えられるようにデザインされ
ているはずです。答えられなければどこかに不備があり、再考の余地が
ある。既存、新規を問わず、この作業と思考を私はビジネスモデリング
と呼んでいる。
ビジネスモデリングのために、特定のビジネスを簡単に説明できるも
のはないか。そこで以下のような「ビジネスモデル考察モデル」を作っ
てみました。
金融関係・決済はこのモデルの外側を球状に覆っていると思われます
。また、ビジネスモデルに影響を及ぼす環境の変化はさらにその周りを
球状に覆っている。
◆今回の記事を当てはめてみると
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