日経記事に学ぶビジネスモデル 2001/07/14 NO.26
ネット通販で組む
ソニースタイルとヤフー 国内最大級の取扱額狙う
日本経済新聞 7月12日【企業1 12面 12版】
発行者のホームページ
◆記事内容の要約
◆ ソニースタイルとヤフー
ソニーグループのインターネット販売専門会社、ソニースタイルドット
・ジャパン(東京・港、佐藤雅一社長)とヤフーは消費者向けの電子商取
引事業で提携することで合意。
7月内にヤフーのポータルサイトを経由する共同サイトを構築する。メ
ディア、旅行、衣料など幅広い業界の参加を募る。
ヤフーの集客力とソニースタイルの企画力を組み合わせ、2-3年メドに
国内最大級の年間取扱額一千億円を目指す。
・ソニースタイル:80億−90億円/年、ユーザー参加のイベントで集客
・ヤフー:2千万人/月の国内最大の集客力
◆ 仕掛け
新サイト「ヤフースタイル」(仮)をヤフーのポータルサイト内に出店。
新サイト上でソニースタイルと他の参加企業が様々な共同イベントを展
開、自社サイトに顧客を誘導した上で商品を販売する。
<例>
メディアが企画したクイズやコンサートなどのイベントに合わせ、各社
が統一イメージでネット専用商品を製作・販売する。
利用者の声を素早く反映できるネット独自の双方向性を生かし、「各社
のアイディアを組み合わせネットでしか変えない商品・サービスを売りこ
む」。
◆ 仕組み
新サイトでは、利用者が商品を購入する際に入力する個人情報を共有す
る。
利用者には、共同イベントの内容を伝える電子メールを定期的に配信。
各社は単独で顧客情報を管理しない。
新サイトへの出店料や売上に応じた手数料はヤフーとソニースタイルが
折半で受け取る。
◆ 楽 天
楽天は国内ECサイト運営では、最大手。
600億−700億円/年、低額出店料を背景に7200社が出店。
出店サイトは並列的に掲載され、共同イベントや顧客情報の共有は難し
い。
■コメント
いかに「魅力」を「伝える」か。そして、「来店」してもらうか。
縁日の表通りの最高立地に新サイトは「出店」することになる。お祭り
の縁日で入り口の立地なら、ほっと置いても客は集まり、売れる。
キーワードは、参加企業共同歩調の共同イベン
トと個人情報共有。「魅力」
ある「縁日」(共同イベント)を共有個人情報を利用して、電子メールで
「伝える」手法だ。
魅力あるコンテンツは当然として、「伝える」手法に着目してみよう。
最近の日経記事からピックアップしてみると、
・7/11日付 メール配信1.5円から DAC代行参入 反応も報告
配信能力の高さと効果の検証機能を合わせ持つメール配信サービス
・6/23日付 クーポン件は携帯で ネット配信 画面見せるだけ
チラシなどの紙に印刷する通常のクーポンは企画から印刷、配布までコス
トが大きいが、携帯なら利用者の数に関係なく大量送信でき、コストを下
げられる。利用者は紙に印刷する手間がかからない。
・6/20日付 対象特定メール広告に参入相次ぐ
オプトインメール 会員獲得巡り競争し烈
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