日経記事に学ぶビジネスモデル 2001/11/4 NO.30
中小外食チェーンに照準
ネットでソフト供給 ジャストプランニング
日本経済新聞 10月31日 【企業3ベンチャー・17面・12版】
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◆記事内容の要約
●ビジネスモデル
・コンセプト:ジャストプランニングは、業務ソフトをインターネットを通じ
て外食チェーンに期間貸するASP事業
「まかせてネット」を手がけている。
・事業モデル:店舗数に応じてソフト利用料を受け取る。
●状 況
1998年8月: ASPを開始。
従業員: 20人強
導入店舗: 2001年9月末、約460年店舗
ASP事業の売上高利益は7割
2002年1月末のASP事業のユーザー数は、前期末2.7倍の550店舗、売上高は
2.4倍の2億5千万円の見通し。
●課 題
現在の市場規模の推測:外食企業の情報化投資は、年間5千億から7千億。
店舗数に応じた利用料金徴収に依存するため、出店意欲が鈍れば成長が鈍化す
るため顧客層を広げる努力が欠かせない。
収益の柱に育てるには、外食業向けとは違う機能を持ったソフト開発が必要。
他業種に関する知識やノウハウを同蓄積するかが成長持続の鍵。
■コメント
記事中に成長のためには顧客層の拡大とそのために他業種の知識やノウハウの
蓄積が欠かせない旨の表現がある。なるほどと思うが、個人的には市場の規模や
地域などの物理的制約がないことも合わせると、他社を圧倒するダントツトップ
を狙うシェア実現を優先すべきではないだろうか。
また、現在の業種に対する自社サービスは成熟しているとは思えない。他業種
に広げることは、対応サービスの多様化を意味し、リソースもかなり充実しない
と難しい。広げるならば、外食業のビジネスモデルに類似した業種をターゲット
にすべきだろう。
さて、このビジネスモデルには新規性は特にない。
ジャストプランニングを「VANセンター」に置き換えると、現在のVANセンター
のサービスと何ら変わることはない。ネット技術に置換されているだけともいえ
る。そのため本部・店舗のランニングコストが従来のサービスよりも低減され、充
実してきている。システム開発はかなり容易になっているのではないか。
記事中の課題にはないが、設備投資の今後の動向が気にかかる。
■Biz.Model 構築ノウハウTips
自社事業の推進中核となるノウハウを選択・集中し、組み込むこと。さらに、真似
のできないコア・コンピタンスにブラッシュアップすること。
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