日経記事に学ぶビジネスモデル   2002/08/31 NO.36
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車用品探し、手間いらず   愛車に合う品、一覧表に

日本経済新聞 8月28日(水)【首都圏経済・東京】31面  
車用品探し、手間いらず
◆ 記事内容

 自動車用品販売店でバッテリーや電球類など自分の車の部品を買う時とまどっ た経験がある人が多いだろう。
 棚に並ぶ多くの部品から適合するものを見つけるのは容易ではないためだ。


ビジネスの概要 セールス・サポート・サービシー ズ(東京・渋谷、薄波三郎社長)が開発したシステムはパソコンを使って、自分 の車に合う部品を簡単に検索できる。
業界の状況 アフターマーケットニュース&データ分析
アフターマーケットに関するニュースや調査データ分析などを中心に、基本的な 業界動向や市場実態が掴める内容に編集しています。

自動車業界小売業協会
- 自動車用品流通市場の合理化、業界全体健全な発展を 目指し設立。研究会を中心とする活動案内や資料集などを掲載している。

全国自動車用品工業会
- 自動車用品、部品の製造メーカーと販売会社で構成。 業界ニュース、セミナー案内など

市場調査レポートのご案内 2002年版 自動車用品マーケティング便覧
− カーアフターマーケットの市場動向と流通業界の現状を探る −
顧客は誰か ・自動車用品販売店。
・ガソリンスタンドやホームセ ンターなど。特にガソリンスタンドは「石油製品以外の物品販売に力を入れて おり、有望な市場」(薄波社長)と期待している。
顧客にどんな価値を提供するのか 利用者が車検証に記載された車種などを特定する型式指定番号と類別区分番号を パソコンに入力すると、消耗品を中心に適合する部品が画面に表示される。
検索結果は紙に印刷でき、利用者はその一覧表を見ながら必要な部品を買 い揃える。
これまでは本になっている各部品の適合表に中から社名や生産 年、排気量、グレードなどを手がかりにして自分の車に合うものを見つけていた。

今年9月末からCD-ROMに加え、インターネットを使って検索できるシ ステムの運用をはじめる。
「顧客データと保有車種のデータを組み合わせれ ば、車種ごとなどよりきめ細かい販促ができる」とみる薄波社長は、自動車用品 適合検索システムを武器に、新たな市場開拓を目指す。

DSPコメント:自動車用品販売店やガソリンスタンドなどで、自分の車の部品を 買い求める顧客の利便性を向上させる。
販売店などの接客を担当する店員 の有力な支援ツールにもなる。
入力された情報が蓄積されるならば、導入 店の顧客戦略支援につながる。
パートナーにどんな価値を提供するのか DSPコメント:パートナーは、自動車メーカーや部品情報提供者と販売代理店か。
そのために経営資源をどのように組み合わせる か
その経営資源をどのように調達するのか
DSPコメント:システム開発は終了したもののこれからはトラブル対応などのメ ンテや保守作業が発生するだろう。
営業推進チーム、問い合せや保守対応チームの体制・仕組み構築が必要になる。
また、常に新車の販売があり、タイムリーなデータベース提供が命。
パートナーとのコミュニケ ーションをどのように行うのか
顧客とのコミュニケーションをどのように 行うのか
検索システムのデータベースとなるCD−ROM(コンパクトディスクを利用した読 み出し専用メモリー)には発売済みの自動車の資料と、現在販売されている部品 の資料を入れている。国産の小型車と普通車は過去14年間で、軽自動車は同5年 間、外国車は同3年間だ。

DSPコメント:自動車メーカーなどからの部品情報を迅速に手に入れる仕組みは 整っているだろうか。
どのような流通経路で届けるか DSPコメント:検索を行うアプリケーションとデータの入っているCD−ROMが基本 的な商品だろう。通常のパッケージソフト販売と同様と言ってよい。
ハードウェアと一緒になると、その設定・設置・ネットワークなどサービス作業で の収益も期待できる。
どのような価格体系か システム使用料は、1店舗あたり月額5万円。

 自社のビジネスモデルをこのようなビジネスモデルの要件で整理してみるとい かがでしょうか。

 
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