「ケータイ」利用が日常化しつつある。特に若い世代では必須アイテムになっており、自分自身の体の一部になっている。 人気雑誌は、ライフスタイルやトレンドを伝えている。それぞれのオリジナリティが独自な価値を提供している。 その独自性が顧客イメージを作り上げ、ターゲットのコミュニティ化を促進している。 それは目に見えない人気雑誌のひとつの資産価値で、「ケータイ」「誌面コンテンツ」「ツーハン」が結びつき新しい通販媒体に変身する。 自社の商品・サービスに新たに付加価値を見出した一例でもある。 |
◆ 記事内容:記事リードから ・携帯電話を使ったインターネット通信販売で、人気雑誌と連携する動きが広がっている。 ・雑誌で紹介したファッション商品を携帯サイトで販売する仕組み。 (携帯から接続するためのアドレスを雑誌に記載) ・雑誌でじっくり品定めできるため、10〜20代の女性に人気だ。 ・ネット通販に関心の薄い雑誌購読者も獲得できる。新しい手法として普及しそうだ。 |
◆ 記事内容の要約 | ||
携帯サイトと 連動した 主な雑誌 |
■ ネットプライス(東京・渋谷):1億円/年を見込む。 角川書店:「ChouChou」(女性情報誌) 「ウォーカー」シリーズ(全国情報誌) 「月間テレビジョン」 エス・エス・コミュニケーションズ:「レタスクラブ」(主婦向け情報誌) ■ マガシーク(東京・港、伊藤忠商事子会社):10億円/初年度、20億円/2005年を見込む。 小学館:「CanCan」「マフィン」 集英社:「LEE」 講談社:「ViVi」 ■ 三井物産:初年度3億円を見込む。 マガジンハウス:「アンアン」「Hanako」「オリーブ」 ■ オリコン オリコン・エンターテインメント:「キッズ デ・ビュー」 ■ サイバード 角川書店:「東京ウォーカー」 ■ 祥伝社 祥伝者社:「Zippre」 ■ ソフトバンクパブリッシング ソフトバンクパブリッシング:「ケータイBEST」「iモード情報サイト」 |
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今出版社の 独自な取り組み |
■ ソフトバンクパブリッシング 「ケータイBEST」 http://pcmook.zdnet.co.jp/ などで携帯関連商品の販売を始めた ■ 角川書店 「セイラ」(女性向既刊情報誌 4月創刊)で携帯サイトを使った商品販売を始める |
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背 景 | 各社が携帯通販に力を注ぐのは、情報誌の販売不振を物品販売で保管するためだ。 ■ 出版科学研究所によると、 2002年の出版物販売額(取次店経由)は、前年比0.6%減の2兆3,105億円。 6年連続の前年実績割れ。 消費者がインターネットや携帯で情報を入手できるようになり、支出もこれらに流れたため、情報誌や実用書の売れ行きが落ちたとの見方が業界では強い。 ■ 祥伝社:昨秋秋から女子中・広告性向けのファッション月刊誌でTシャツなどの限定商品を販売。 「出版不況で売上が伸び悩むなかで重要な収益源。今後の通販部門に力を入れていきたい」 ■ 角川書店 携帯通販の場合、売上の10%をサイと運営者から受け取る仕組みで、3年後をメドに40億〜50億円の売上を見込む。ただ、どの雑誌でも成功するわけでない。「人気雑誌として定着している事に加え、通販雑誌とはひと味違う商品の見せ方ができるセンスが必要」 |
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販売する 商品 |
ファッション用品、雑貨、アクセサリー、洋服、小物雑貨、インテリア雑貨、靴、バッグなど。 |
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コメント | ||
モノの流れから見ると以下の図のように概観できる。自社の事業モデルに置き換えるとどうなるだろうか。 | ||