日経記事に学ぶビジネスモデル   2003/02/21 NO.42
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ネット通販 雑誌と連動 商品は誌面で紹介
化粧品や雑貨 女性向に的 出版不況の補完に期待  【提供しうる独自価値】

日本経済新聞 2月17日(月) 

「ケータイ」利用が日常化しつつある。特に若い世代では必須アイテムになっており、自分自身の体の一部になっている。
人気雑誌は、ライフスタイルやトレンドを伝えている。それぞれのオリジナリティが独自な価値を提供している。
その独自性が顧客イメージを作り上げ、ターゲットのコミュニティ化を促進している。
それは目に見えない人気雑誌のひとつの資産価値で、「ケータイ」「誌面コンテンツ」「ツーハン」が結びつき新しい通販媒体に変身する。
自社の商品・サービスに新たに付加価値を見出した一例でもある。
◆ 記事内容:記事リードから
 ・携帯電話を使ったインターネット通信販売で、人気雑誌と連携する動きが広がっている。
 ・雑誌で紹介したファッション商品を携帯サイトで販売する仕組み。
  (携帯から接続するためのアドレスを雑誌に記載)
 ・雑誌でじっくり品定めできるため、10〜20代の女性に人気だ。
 ・ネット通販に関心の薄い雑誌購読者も獲得できる。新しい手法として普及しそうだ。
◆ 記事内容の要約
携帯サイトと
連動した
主な雑誌
■ ネットプライス(東京・渋谷):1億円/年を見込む。
   角川書店:「ChouChou」(女性情報誌) 「ウォーカー」シリーズ(全国情報誌) 
   「月間テレビジョン」
   エス・エス・コミュニケーションズ:「レタスクラブ」(主婦向け情報誌)
■ マガシーク(東京・港、伊藤忠商事子会社):10億円/初年度、20億円/2005年を見込む。
   小学館:「CanCan」「マフィン」
   集英社:「LEE」
   講談社:「ViVi」
■ 三井物産:初年度3億円を見込む。
   マガジンハウス:「アンアン」「Hanako」「オリーブ」
■ オリコン
   オリコン・エンターテインメント:「キッズ デ・ビュー」
■ サイバード
   角川書店:「東京ウォーカー」
■ 祥伝社
   祥伝者社:「Zippre」
■ ソフトバンクパブリッシング
   ソフトバンクパブリッシング:「ケータイBEST」「iモード情報サイト」
今出版社の
独自な取り組み
■ ソフトバンクパブリッシング
   「ケータイBEST」 http://pcmook.zdnet.co.jp/ などで携帯関連商品の販売を始めた
■ 角川書店
   「セイラ」(女性向既刊情報誌 4月創刊)で携帯サイトを使った商品販売を始める
背 景 各社が携帯通販に力を注ぐのは、情報誌の販売不振を物品販売で保管するためだ。
■ 出版科学研究所によると、
   2002年の出版物販売額(取次店経由)は、前年比0.6%減の2兆3,105億円。
   6年連続の前年実績割れ。
消費者がインターネットや携帯で情報を入手できるようになり、支出もこれらに流れたため、情報誌や実用書の売れ行きが落ちたとの見方が業界では強い。

■ 祥伝社:昨秋秋から女子中・広告性向けのファッション月刊誌でTシャツなどの限定商品を販売。
   「出版不況で売上が伸び悩むなかで重要な収益源。今後の通販部門に力を入れていきたい」
■ 角川書店
   携帯通販の場合、売上の10%をサイと運営者から受け取る仕組みで、3年後をメドに40億〜50億円の売上を見込む。ただ、どの雑誌でも成功するわけでない。「人気雑誌として定着している事に加え、通販雑誌とはひと味違う商品の見せ方ができるセンスが必要」
販売する
商品
ファッション用品、雑貨、アクセサリー、洋服、小物雑貨、インテリア雑貨、靴、バッグなど。
コメント
 モノの流れから見ると以下の図のように概観できる。自社の事業モデルに置き換えるとどうなるだろうか。

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