日経記事に学ぶビジネスモデル   2003/03/14 NO.43
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総菜・弁当・・・・中食市場、食欲衰えず
大手チェーン出店攻勢  【ホームミールソリューション】
日本経済新聞 3月7日(金)付け

 最近デパ地下の賑わいが伝えられる。品質にはかなりばらつきはるもの身近にも弁当・惣菜店がある。
 近所のスーパーなどでもそのスペースが広くなりつつある。
 駅を降りて自宅への帰り道、職場の近所にある弁当店や惣菜店がある。昼食時間にもなると混み合っている。
 この記事の背景にはホームミールソリューションというコンセプトがある。
 今回は記事の内容を中心にし、次回はホームミールソリューションについてそのコンセプトを明らかにしてみたい。
◆ 記事内容:記事リードから
 ・総菜や弁当店チェーン大手各社が出店を加速させている。
 ・働く女性や単身者世帯の増加などで「中食」と呼ぶ調理済み食品の持ち帰り需要が拡大していることや、
  都心部の出店コスト下落が追い風だ。
◆ 記事内容の要約
各社の
出店計画
 「中食」関連上場5社の2002年度の新規出店は前年度比13%増の421店と過去最多の見通し。
 2003年度も400店を超す勢いだ。

■ プレナス 今期(2004年2月期)に、前期比21%増の210店を計画。
   その後は年間200点以上のペースを保ち、2007年2月期までの4年間で1,000店を出す。
■ RF1 「ロックフィールド」 百貨店内を中心にサラダ総菜店を展開する。
   今期(2003年4月期)、26店開設する。主力の「RF1」を2年後に200店体制にする計画だ。
■ オリジン東秀 24時間営業の総菜弁当店「オリジン弁当」を展開。
   年間100店の出店ペースが目標。現在約450店を2005年に600店超、2008年に1,000店にする。
   コンビニ程度の広さの大型店「ごはん屋」の出店も始め、女性や高齢者の集客につなげる。
■ ハークスレイ 「ほっかほっか亭」などを展開。今期102店出店、来期も純増へ。
■ 柿安本店 柿安ダイニング、上海デリ、柿次郎などを展開。3年間で65店出店
背 景
■ 働く女性や単身者世帯が増え、自宅で調理する人が減っていることが主因。
   接待や残業が減り、仕事帰りに外食店による「夜の平日需要」が減っていることも背景にある。
■ 閉鎖したコンビニエンスストアや酒販店など、都心部を中心に立地条件のいい空き地物件が増えていることや、ビル賃貸など出店コストが下がっていることも追い風。
■ 最近はデパ地下や駅ビルなど商業施設からの「中食」出店要請も増えている。
市場規模
と動向
 外食尻目に急成長
 シンクタンクの外食産業総合調査研究センターによると
■ 2001年の「中食」市場は、6兆600億円。1994年から7年間で2割増えた。
■ ファミリーレストランやファーストフードなど「外食」の同年の市場規模が約27兆円と1997年のピーク時に比べて2兆円(約8%)減ったのと対照的だ。
■ 有望市場と見た異業種や外資系企業も参入も活発。
   百貨店の地価食品売場などで鮮魚を販売している「魚力」は今秋、都内のショッピングセンターに魚素材を使った専門店を出す。
   「すかいらーく」は子会社を通じ洋風総菜専門店を展開。現在の53店から、今年さらに12店出店する計画だ。
   横浜中華街の高級料理店、「聘珍楼」も百貨店の食品売場に積極的に出店している。
■コメント
 ミールソリューション(MS)とホームミールソリューション(HMR)のコンセプトが戦略上大事なような気がする。それぞれはドメインの構成要素についての違いから店舗作りやメニューに変化が出てくる。下図は事業領域を確認する上でも重要な示唆を与える。

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