日経記事に学ぶビジネスモデル 2003/07/18 NO.50
発行者のホームページ

■クリーニング店 サービス細かく
日本経済新聞 2003年7月1日(火)

概念図 ビジネス・システムから見た各社の特徴
ビジネスシステムから見た各社の特徴図
◆ 記事リード
 クリーニング各社が、新サービスを相次いで開始している。最大手の 白洋社は自宅まで集配したり、「他人の服と一緒に洗ってほしくない」 という顧客向けに、一着ずつ選択するサービスを開始。インターネット を通じて、保管サービスを全国から受け付けるサービスも登場する。
◆ 記事内容
 白洋社 他人の服と別洗い
■ 約1,050店運営する白洋社は、従業員が顧客の自宅を訪問して衣料を 集配する「ルートサービス」をはじめた。
■ 
料金は店舗で受け渡しする よりも平均8%高い。(中略)
■ 通常のクリーニングは、数十着を同じ機械に入れて汚れを落と すが、他人の服を別にして、自分の服だけを一着ずつ洗うサービスも用意 した。スーツが男性用6千円、女性用5千円からと通常の3.5倍だが「高級 ブランドの衣料や特殊な記事向けとして需要がある」という。
 喜久屋 保管、ネット受付
■ 東京都や埼玉県などを中心に約220点を運 営する喜久屋は10月から、衣類の保管サービス「e-closet」を全国から 受け付ける。通常のクリーニング料金に、保管サービスも含める。受付は 11月末まで。春夏用衣類を来週まで預かる。
■ 顧客はネットで、しみ抜きや防水加工などを指定。衣類は同社 が事前に顧客宅に送った集荷専用袋に入れて、顧客負担で宅配便で東京に 送る。トラブル回避のため、喜久屋がデジタルカメラで汚れ具合などを撮 影。ネットを通じて顧客に画像を送り、確認してもらう。顧客はネットで 宅配日が指定できる。
 ハッピー 店舗なく宅配のみ
■ 関西で「ハッピークリーニング」を運営す るハッピーは、店舗を持たず宅配便のみ受け付けている。顧客がハッピー に電話し自宅にとりにきてもらう。クリーニング後の衣類は宅配するほか、 季節以外の衣料を保管するサービス(一着あたり一カ月百円)もある。 宅配料金は地域により違い、往復で1,200〜2,400円。
■ コメント
 ハッピーは「クリーニングの駆け込み寺」 http://www.kyoto-happy.co.jp/と言われている。よくクリーニン グ後のタグに「しみ抜きをしたが落ちませんでした」「この黄ばみはその ままです」とあるが、独自技術で落としてしまうというシステムを持つ。 また、IT化推進でネットクロークや宅配ボックス(特許取得済み)など流 通サービスへの展開も視野に入れているという。顧客や関係者との一連の コミュニケーションによるビジネス・システムの中で、どのプロセスで差 別化するのか。どんなニーズに対して、特化した対応をするのか。そのた めにどんな新技術を取り込むのか。どこの業界でも課題だ。

購読の登録と解除およびバックナンバー
スタンド一覧がありますので、 配信を受けているところで解除もしくは登録してください。
意見・感想・質問・相談等 info@dsp-net.com
発行 ソリューションパートナー 発行責任者 内山秀雄
Copyright by Doctor Solution Partner 2003