日経記事に学ぶビジネスモデル     2004/11/26 NO.67
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今回は、コア事業への付加価値を考えさせてくれる記事です。

■■ 雑誌に載っているアレやコレ 全品通販 ■■
日経新聞 2004年11月18日(木)35面 消費 14版

 概念図  雑誌掲載商品お届けサービス

お届けサービス

記事リード
ヤマト運輸子会社の ドリームクリエイト(東京・文京、土屋啓社長)は大手出版社と組み、雑誌に掲 載されたすべての商品を通信販売する新サービスをはじめる。雑誌を見た読者から注 文を受け、同社が手数料を取りメーカーや小売店から商品調達し自宅に届ける。物流 は大和の宅配便網を活用する。 地方読者中心に需要が大きいと同社では見ている。
記事の要約
■インターネット経由で注文する。読者は同社のホームページを通じ、欲しい商品の 掲載ページ、商品名、価格、サイズなどを入力する。
■同社は注文を受けてからご営業美以内にメーカーや流通の在庫の有無を確認 してネットで連絡する。在庫があり、読者が正式に購入を申し込むと三日程度でヤマ トの宅急便で商品が届く仕組み。
■手数料は送料込みで、商品価格が一万円未満の場合は三千百五十円。価格が 二万円上がるごとに手数料は千〜二千円の幅で上乗せされる。十万円以上は一律一万 五千円。
■当初は自社スタッフが商品を購入して配送するが、今後注文件数が増えれば 調達でもヤマトの宅配網を使用する。
■新サービスが普及すれば市販の雑誌がそのままカタログの役割を果たすこと になり、通販会社などへも影響がありそうだ。
■ちょっとPR 発行者ソリューションパートナーからのお知らせです。■
座右の戦略立案支援ツール 「 ソリューション・スーツ」をリリースいたしました。
戦略をつくると、成長のルートが見えてきます。戦略立案ツールとして、 シンプル。決して難しく時間のかかることではありません。
  ■  コメント  ■
モノを運ぶことはどうしても必要なもの だ。
このモノを運ぶことに関して日本全国を網目のようにヤマト運輸は活躍して いる。
単に運ぶことだけではなく、それに付加価値をつけたのが今回のビジネスモデ ルといえるでしょう。
ビジネスは決して単独では成立しない。最終顧客をはじめ関係者は必ず存在す る。そして関係するステークホルダーが望んでいることには、顕在化しているものと いまだ見えないままのものがある。
互いに気付かないままのものがある。

特にユーザーからの視点で素朴に現在のビジネスモデルを見ると、ビジネスモ デルをイノベーションできる可能性が見えてくるのではないだろうか。

雑誌を見て「これ欲しいね」という会話はよくカフェでよく聞かれる会話だ。
何気なく聞き流していたが、このように新サービスとして始まると自分も気がつ いていたなどと思ってしまう。

気付きを具体化して、ストレートに実行へつなげるような行動力そのものがイ ノベーションでもある。さて、あなたの足下に、身近にイノベーションはいくつある だろうか。

さらに詳しくは次のURLを参照してください。
→  http://www.kuronekoyamato.co.jp/news/h16_08_01news.html

ドリームクリエイト社はヤマトグループベンチャー制度「Y-Venture Dream(ワイベンチャードリーム)」から誕生した会社。

これによると、次のように記載(抜粋)されています。

1.お客様(読者)のメリット
自宅にいながらにして、雑誌に掲載されている商品を購入することがで きます。

2.メーカー側のメリット
商品がある場所にヤマト運輸が集荷に伺いますので、新たな販売体制や 流通を構築することなく販路を拡大できます。

3.出版社側のメリット
お取り寄せサービスが誌面にあることが刊行物の魅力となります。


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