タイトル
   2007年5月26日 第72号
日本経済新聞 2007年5月19日(土)付け 14版 9面【企業総合】
JCOM、ジュピターTV傘下に コンテンツ強化を急ぐ  メディア再編の試金石に

コンテンツの強化急ぐ。1.コンテンツと配信手段を組み合わせる垂直統合モデルへ接近。
   記事内容からのピックアップ

 放送・通信各社の競争をにらんでコンテンツの制作・調達能力を高める狙い。
 CATV網というインフラとコンテンツ事業を一体運営する狙い。
 コンテンツ力を高めれば今後、 CATV以外の通信ネットワークを使った映像配信でも主導権を確保できるとの思惑。

 国内CATV市場で四割弱のシェアを持つ。2006年12月期連結売上高2,219億円。
 ネット系のトップのヤフーを超え、放送系の5位テレビ朝日に迫る。
 ちなみに1位はNHK7,471億円、2位フジTV5,826億円、3位NTV3,436億円、4位TBS3,187億円。

 スカイパーフェクト・コミュニケーションズは、 通信衛星を使うサービスを通じて顧客との接点を狙う一方、 その事業で得た資金をサッカーのワールドカップの放映権取得などコンテンツ強化に振り分けてきた。 そのコンテンツをテコにNTTと提携、ブロードバンド通信を使った映像配信にも乗り出した。
   正反対の見出し記事

この記事と同じ日付の【国際2】7面コラム「メディアの地殻変動<トムソン・ロイター誕生>」には 「伝統と変化の間で、コンテンツ頼み限界」という見出しの記事があった。 今回取り上げたのは、メディア再編の後に訪れた戦略の多様性に着目したいからです。

この7面の記事からタイムワーナーのリチャード・パーソンズ最高経営責任者の発言等は次の通りです。

「コンテンツが王様」と主張してきたタイムワーナー(TW)の リチャード・バーソンズ最高経営責任者(CEO)の自信が揺らいでいる。

コンテンツと配信手段を組み合わせる垂直統合モデル が依然として最適と信じる」 (TWの戦略)
「ネットではブランド力をさらに強化しなければ、コンテンツは生かせない」

TWは、世界最大級のコンテンツ所有者。映画「タイムワーナーブラザーズ」、雑誌「タイム」、 TV局「CNN」を保有。配信手段としてCATV「タイムワーナー・ケーブル」「AOL」を持つ。

時価総額はメディア企業世界最大の820億ドル。グーグルの半分に過ぎない。

米グーグルがユーチューブを16億ドルで買収。コンテンツを持たないグーグルの時価総額は1500億ドルに達する。 ユーチューブは自らコンテンツを制作・保有せず、素人の投稿映像をインターネットで配信するだけのウェブサイト。

ニューヨーク・タイムズは、世界で最も権威のある新聞と評されるが、株価は過去5年で半減した。

   トムソン・ロイターとニューズ・DJの戦略を記事から概観してみましょう。
 上記とあわせて異なる3つの戦略が見えてきます。

 ロイターを買収するトムソンの戦略

2.トムソン・ロイターの戦略

 ダウ・ジョーンズに買収提案する
ニューズ・コーポレーションの戦略
3.ニューズ・DJの戦略
座右の戦略立案支援フォーム「ソリューションスーツ」
   ブランドというキーワードに関する情報

 ブランドと言う言葉でよく引用されるのが、ハーレー・ダビットソン。 それは、オートバイを売っているのではない、ライフスタイルを売っている、ということです。 もちろん登録商標とは違うことがよく分かります。 その企業名や商品名を聞いて、どんなイメージを抱き、何を連想・想起させているかがポイントになります。 では、ブランド上位にランキングされている企業名等を見てみましょう。

Millward Brownが発表した世界規模のブランド調査結果

1位: Google  66,434
2位:GE   61,880
3位:Microsoft  54,951
4位:Coca-Cola  44,134
5位:China Mobile  41,214
6位:Marlboro  39,166
7位:Wal-Mart  36,880
8位:Citi  33,706
9位:IBM  33,572
10位:トヨタ  33,427

日経BPCが行ったブランド評価調査プロジェクトブランド・ジャパン2007の結果

1位:TOYOTA トヨタ自動車
2位:Google グーグル
3位:Panasonic パナソニック
4位:Canon キヤノン
5位:SONY ソニー
6位:Disney ディズニー
7位:Nintendo 任天堂
8位:NINTENDO DS ニンテンドーDS
9位:Windows
10位:National ナショナル

ミツエーリンクス   http://www.mitsue.co.jp/service/plan/brand.html

電通ワンダーマン http://www.wunderman-d.com/   「ブランディング」でサイト内検索してみてください。